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2016年2月16日「幻が目を覚ますとき」フランクフルター・ノイエ・プレッセ紙に、フランクフルト・アルテ・オーパーでのリサイタルについての批評が掲載されました。

「幻が目を覚ますとき」(出典:フランクフルター・ノイエ・プレッセ紙、2016年2月16日)

日本の若手ピアニスト江尻南美は、フランクフルトのアルテ・オーパーにて、ベートーヴェンとシューマンを演奏しました。 コンサートの後半に、アイマスクをつけて聴くように薦められたことは、シューマンの幽霊変奏曲や、ベートーヴェンの作品111のソナタを、より集中して体験するためには、必ずしも助けにはならなかった。この薦めを試してみた人たちは、ノーベル賞級のマイスタークラス、レフ・ナトチェニー門下の最優秀生徒の一人、江尻南美の指が鍵盤を飛び回るのを、目にすることができなかったからだ。ベートーヴェンの画然たる第1楽章にて、明確な、安定したタッチを披露した。

この夜のプログラムは、「変奏曲」のテーマの下に組み立てられていた。ベートーヴェンによる作品109のソナタは、変奏曲による楽章が大きな位置を占めるものとして、ちょうどよい幕開けだった。変奏曲というものは、演奏家それぞれに挑戦を強いる。江尻南美は、表現的にダイナミックに、そして目まぐるしく変化していく一節一節を、素晴らしい軽やかさとスタイルに沿った巧妙さでもって弾き切った。

前半プログラムのクライマックスとして、演奏効果の高い交響的練習曲が置かれた。17曲の練習曲に、遺作の5曲が加えられ、聴く楽しみが更に高められた。流れる軽快な演奏は、素早い変遷を画然なタッチで味わうことができた。特に、バロックのスタイルをイメージした8番の練習曲は、その簡潔さと明晰さで傑出していた。演奏後の拍手喝さいは、コンサートにふさわしいものだった。

Nami Ejiri in der Alten Oper

 

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